かえるの歌



2007年05月31日(Thu)
かえるの歌
  かえるのことをずっと軽蔑していた。
  何故なら、漢字で書くと「蛙」。むしへんである。脊椎動物でありながら、虫扱いされている。もっと、脊椎の誇りを持て、と言いたい。
  それに、日本では習慣がないものの、蛙を食べる国ではもっと悲惨な扱いを受けている。
  新鮮な料理のレストランでは、動物類は肉片で店頭に置かれている。魚介類は、生きたまま水槽の中。お客さんは、好きな魚や貝を選んで料理してもらう。当然、魚は調理場で惨殺される。
  蛙も動物でありながら、そういう扱いを受ける。生きたまま皮をはがれ、こん棒のようなもので、頭を割られ。書いていて哀れになってきた。
  何故、「魚類図鑑」でも「昆虫図鑑」でもなく「動物図鑑」に載っているのに、こういう扱いを甘んじて受けるのか?
  そう言えば、子供の頃、蛙をかなり虐めた。僕の生涯殺傷数種目では、多分蛙はゴキブリ、蚊に続いて3位くらいに入るのではないだろうか。
そんな経緯から、隣の家のガーデニングに住み着いている一匹のアマガエルがいとおしく思えてきた。毎日、元気にゲロゲロ鳴いている。踏み潰さないように気をつけている。

昔、人々は小さな生き物を全部ひっくるめて「蟲(むし)」と呼んだそう。むしへんは、そこから生まれた。蛙は「虫」扱いされていたわけではなかった。


   






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